今週のJ-REIT

今週は右肩下がり傾向に苦しんだ一週間だった。今月はそれまで一直線の右肩上がりが続いていただけに、その反動は大きかった。

期待された日本リテールファンドのファンド買いも意外にあっさり。しかし時価総額を見れば、全銘柄中3位であることには変わりないものの、2位のジャパンリアルエステイトとの差は約300億円程度まで肉薄。それまでは900億円前後の差があっただけに、このインパクトは小さくない。時価総額算出に折り込まれていない6000口の第三者割当増資が反映され、価格に大きな動きが出るようなら順位逆転の可能性も小さくない。

ただ気になるのはジャパンリアルエステイトの動向。ほぼ1年半ごとの公募増資が”標準仕様”として定着している。今回もそれを踏襲すれば、週明けの決算期末終了後公表されることになる。時価総額上位銘柄の(大幅)増資は、インデックスファンドとの兼ね合いで、市場全体に与えるインパクトが小さくない。昨年末の時価総額と比較して、この9ヵ月で既に1兆円が市場に流入している。飽和状態なのか、投資家の運用先としてマネーをさらに吸収するのか、非常に興味深いところだ。

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