今週のJ−REIT

まずは月曜日〜金曜日の主なニュースを振り返ってみよう。

  • 16日:東証REIT指数、前営業日比プラス70ポイントの暴騰で、2400ポイント台を一気に回復。
  • 17日:阪急リート最高値更新。
  • 18日:グローバル・ワン不動産最高値更新。阪急リート2営業日連続最高値更新。リプラス・レジデンシャル、公募増資価格決定。
  • 19日:阪急リート3営業日連続最高値更新。オリックス不動産決算発表・今期分配金上方修正。福岡リート決算発表。エルシーピー決算発表、前期分配金は予想分配金を下回る。東京グロースリート、今期予想分配金を大幅上方修正。
  • 20日:グローバル・ワン不動産ファンド買い特需。日本アコモデーションファンド決算発表・今期分配金上方修正。

先週に比べ、お祭り要素が多かったのがよくわかる。株式市場が芳しくない中、REIT市場が比較的堅調なのは以上のような背景があるからだろう。ただグローバル・ワン不動産のファンド買い特需はその前々日にピークを迎えてしまったのが残念だった。
気がかりなのが、予想分配金を下回る決算発表が続いていること。先週の日本リテールファンドに続き、今週はエルシーピー。今までは上回るのが当たり前で下回ることなど言語道断だったのが、「下回った」という事実が積み重ねられ、結果として「下回ることもある」という認識が植え付けられつつあるように思う。では、これが価格に影響を与えるかというと日本リテールファンドを見る限りそうは思えない。となると、他の銘柄でも「上回らなければならない」という強迫観念は弱まるだろう。「上回らなければならない」となると、ポートフォリオの売却による譲渡益での捻出も無理に行う必要がなくなる。この点では「下回ることもある」というのが必ずしもマイナスにならないことを意味する。主要テナントの撤退による収益力の低下によって「下回る」のとは明らかに意味が違うことに注意したい。

  • 今月の主なスケジュール

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