ジャパンエクセレント増資を公表!!

　「コロッセオが滅びるとき、ローマも滅びる。ローマが滅びるとき、世界も滅びる」という名言がある。これをＪ−ＲＥＩＴに置き換えるなら、「時価総額の大きな銘柄（＝日本ビルファンド、ジャパンリアルエステイト）が滅びるとき、Ｊ−ＲＥＩＴも滅びる。」か。（「Ｊ−ＲＥＩＴが滅びるとき、世界も滅びる」かどうかはいざ知らず）。低迷が続いていたＲＥＩＴ市場が一気に火を噴き、東証ＲＥＩＴ指数も2400ポイント台を回復した。原動力は何といっても「時価総額の大きな銘柄」たち。下記の値上がり率ランキングに食い込んでいるのは、いずれも時価総額の大きな銘柄ばかり。値下がり率ランキングにもそれなりにＲＥＩＴが名を連ねているのに、それを物ともしなかった。やはり主役の活躍なくして本格的な回復は望めない。

　しかし正念場は明日である。先週も似たような反騰はあったが、翌日はそれ以上に下げてしまい。足腰の弱さをさらけ出してしまった。ここでもう一段階の上昇があれば、一安心だ。
　
　次に増資の話題を。先週末のＤＡオフィスに引き続き、ジャパンエクセレントも公募増資＆第三者割当増資を公表。ＤＡオフィスと比較すれば規模はそれほど大きくないが、上場後１年での「堅実な増資」といえる。決算期を目前に控えての公表が吉と出るか、凶と出るか、目が離せない銘柄がまた一つ増えた。なお公募増資のスケジュールはＤＡオフィスのそれを一日遅れで追う展開（の予定）。今月の日本レジデンシャル、阪急リートが同時なのとはこの点が異なる。先行する格好のＤＡオフィスがこれにどう反応するかも楽しみだ。

　最後に６月決算期銘柄の増資予想を。実はそろそろしようと思っていたところで、ジャパンエクセレントは自分の中で２番目のランクであった（後出しじゃんけんみたいで悔しいのだが）。５月決算期銘柄では、阪急リートが的中*1したので、二匹目のどじょうを狙って予想をしてみよう。

銘柄名	直近の公募増資
日本ビルファンド	2006/03/17
日本プライムリアルティ	2007/02/06
東京グロースリート	2006/07/31
フロンティア不動産	2004/08/07
アドバンス・レジデンス	2007/03/23
ジャパンエクセレント	2006/06/26
ＭＩＤリート	2006/08/28

上の表から判断すれば、日本プライムリアルティとアドバンス・レジデンスは外していいだろう。また東京グロースリートもその確率は低い。一方、フロンティア不動産は「そろそろ〜」と判断でき、これが本命。次にジャパンエクセレント（ＭＩＤリートとの比較では、上場後の上昇率から判断）と踏んでいたが、これは既に公表されてしまった。残る日本ビルファンドとＭＩＤリートだが、これは非常に悩むところ。正直、順位は付けられない。あえていうなら中〜大規模増資なら日本ビルファンド、小〜中規模増資ならＭＩＤリートか。

●今日の東証ＲＥＩＴ指数：2412.75（+68.00）