オリックス不動産、ニューシティ・レジデンスが最高値更新!!

出だしの1時間は急降下。沈む船から逃げ出すネズミのようであった。しかしその後は荒っぽい値動きながらも徐々に回復。東証REIT指数の終値も本日の最高値であった。このあたりで一服するのもやむを得ないだろう。そのくらい高くなりすぎていた。むしろいったん大きく下げると思われた予測を裏切る底堅さを褒めたい気分だ。毎月中旬は予想分配金の上方修正、公募増資といったカンフル剤が乏しい時期である程度苦戦するのは織り込み済みの投資家も多いはず。どう乗り切るかが腕の見せ所ではないだろうか。

 さて株式市場を見る指標の一つに「NT倍率」なるものがある。これは「日経平均÷TOPIX」の数値のことで、例えば今日のそれは「17,748.12÷1,745.01≒10.17」となる。ではこれによって何がわかるのか。2つの指数の算出方法は異なり、それにより日経平均は値嵩株の影響を受けやすく、TOPIXは時価総額の大きな銘柄の影響を受けやすいという特徴を持つ。NT倍率の上昇は、日経平均上昇率>TOPIX上昇率、日経平均下落率<TOPIX下落率であり、値嵩株の影響力が強くなっていることを示し、NT倍率の下落からは時価総額の大きな銘柄の影響力が強くなっていることを掴むことができるので、その特徴をもとに投資戦略を練ることも可能だ。ではREITにこれを応用できないか?

 老舗銘柄である日本ビルファンドとジャパンリアルエステイトは非常に相関関係の強い銘柄同士である。従って一方が上昇すれば、一方が上昇し、またその逆もしかりである。そのため価格比も安定的に推移しており、この半年ばかり、日本ビルファンド÷ジャパンリアルエステイト≒1.2 という関係が成り立っている。これを「NJ倍率」とすると、NJ倍率が1.3倍になれば、「日本ビルファンドの上昇率<ジャパンリアルエステイトの上昇率、日本ビルファンドの下落率>ジャパンリアルエステイトの下落率」という投資戦略で臨むことができるわけだ。興味のある人はもっと詳細な分析を行い、自己責任で試していただきたい。ちなみに今日の終値比はきれいに1.2倍である。

  • 今日の東証REIT指数:2593.74(-8.95)
  • 東証一部値上がり率ランキングランクイン銘柄(〜100位)
    • 098位:福岡リート
  • 東証一部値下がり率ランキングランクイン銘柄(〜100位)
    • 018位:ジャパンエクセレント
    • 041位:MIDリート
    • 054位:日本コマーシャル
  • 個別銘柄ショートコメント
    • ニューシティ・レジデンス…意外や意外(失礼)の連続最高値更新。8月決算でさしたる好材料もないのに、である。
    • 福岡リート…お膝元の野球チームの好調に負けない安定感が光る。今日は上昇率1位だった。
  • 個人としての資産運用状況
    • 今日は1口仕入れ、保有分の1口を利確。様子を見ながらのヒット&アウェイが功を奏した格好だ。明日からもこのスタイルを堅持していく。
  • 来月の主なスケジュール
    • 25日:6月決算期銘柄権利付取引最終日。
    • 26日:6月決算期銘柄権利落ち

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