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さて12月決算期銘柄の権利落ちは25日。恒例となりつつあるが次の増資銘柄を予想してみる。対象銘柄の状況を確認しておこう。
銘柄名 | 直近の公募増資 | 直近の第三者割当増資 | 備考 |
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日本ビルファンド | 2006/03/16 | 2006/03/29 | |
日本プライムリアルティ | 2007/02/06 | 2007/03/07 | |
東京グロースリート | 2006/07/31 | ||
フロンティア不動産 | 2004/08/07 | 2004/09/08 | 上場以来なし。 |
アドバンス・レジデンス | 2007/03/23 | 2007/04/23 | |
ジャパンエクセレント | 2007/07/11 | 2007/08/08 | |
MIDリート | 2006/08/28 | 2006/09/26 | 上場以来なし。 |
産業ファンド | 2007/10/17 | 2007/11/19 | 上場以来なし。 |
上場したばかりの産業ファンドはさておき、注目はやはり日本ビルファンドか。市場全体に与える影響力の大きさから考えて、時価総額1位の銘柄が「いつ」してくるかは非常に気になる。他の候補としてはフロンティア不動産やMIDリートあたりか。特に前者はREITきっての優等生。財務体質には定評のあるこの銘柄が仕掛けてくるのかどうか、こちらも注目される。「機は熟している」と見るが。
しかし、11月決算期銘柄から一向に増資が公表されない。ユナイテッド・アーバン以外は考えにくい状況なので、それが外れるとなれば仕方がない。ジェイリート、エイブルリートの2銘柄が新規上場を見送り、既上場銘柄も増資をしてこないとなると市場へのカンフル剤がないし、処分益での特別分配金が流行しているようでは、市場の成長は限界かも。今年は新規上場こそ2銘柄だったが、増資は20にも及び銘柄で行われた。にも関わらず、時価総額は昨年末とほとんど変わらずである。それが今年のJ−REIT市場を象徴している。来年はもう少し明るい話題で締めくくりたい。