• 今年の大発会の下落幅は1949年以来最大のものであった。1949年というのは戦後初の大発会ということで、今の日本市場は戦前の水準なのかと錯覚してしまいそうだ。それが今年の市場を暗示したかのように、年初から明るい話題がきわめて少ない。REIT市場も同様だ。東証REIT指数は2003年3月31日がスタートなので、東証REIT指数の大発会は2004年が最初だが、昨年までは全て前年末のそれを上回ってきた。特に昨年は2000ポイントの大台を一気にクリアし、更なる飛躍を予感させ、実際に5月末まではBRICS市場と競争できるくらいの活況を呈したのだが、今年は株式市場に足を引っ張られるような大幅下落。日本レジデンシャルや東京グロースリートなどは"What Happen ?"と呟きたくなる。25日移動平均線乖離率が一番大きいDAオフィスは今期予想分配金が大幅に上方修正されたので、一息つけるかも。しかし全般的には冬将軍がさらに厳しくなりそうな気配である。