1月決算期銘柄が権利落ちすると、気になるのは次の増資銘柄。今年に入って日本ビルファンド野村不動産レジデンシャルと既に2銘柄が増資に踏み切ったが、それに続く銘柄がこの中から出るかどうか気にしている人も多いだろう。早速対象銘柄の状況確認といこう。

銘柄名 直近の公募増資 直近の第三者割当増資 備考
東急リアル・エステート 2005/08/02 2005/08/29
日本ロジスティクスファンド 2007/08/31 2006/03/08
プロスペクト・レジデンシャル 2005/07/11 上場以来なし。
ジャパン・シングルレジデンス 2007/02/22 2007/03/26
ヒルズリート 2006/11/29 上場以来なし。

まず、日本ロジスティクスファンドとジャパン・シングルレジデンスは外していいだろう。前回の増資時期、増資後の価格動向からしても、非常に考えにくいからだ。残りの3つはそれぞれ有力だが、やはり東急リアル・エステートがキーマンか。この5銘柄の中で上場は一番早く、時価総額その他の面でも「顔」的存在。前回の増資価格を見ても、既存の投資口保有者への配慮をそれほど気にしなくていいのも大きい。しかしながら、最初に否定した日本ロジスティクスファンドがここへ来て連日最安値を更新しているのが非常に気になる。権利落ちだけではここまで大きく下げない。決算発表が過去と比べても「1週間程度」早い、その意味は?