「名は体を表す」というが、さしずめ「気候は市況を表す」が今のREIT市場か。歴史の浅い産業ファンドが上場来最安値を更新し続けたのはご愛嬌としても、中堅的な立場の日本ロジスティクスファンドや福岡リートの惨状は目を覆うばかりである。また最安値更新こそしていないが、日本リテールファンドも「落ちるところまで落ちた」という印象が強く、何と水曜日には日本プライムリアルティにも抜かれ、時価総額5位に転落する有様。先週の予想がこんなに早く的中するとは…。
 なお新しい動きとして株式市場からの避難所として債券が買われ、価格の上昇と利回りの低下が起きている。こうなると相対的な比較で利回りの高いREITが見直されると期待するが、これは虫のいい話か。来週は週明けからイベントが待っているが、お寒い結果に終わりそうだ。