さて11月決算期銘柄の権利落ち(27日)で、気になるのは次の増資はどこかということ。対象銘柄の状況を確認しておこう。

銘柄名 直近の公募増資 直近の第三者割当増資 備考
ユナイテッド・アーバン 2004/12/01 2004/12/22
日本レジデンシャル 2007/06/21 2007/07/20
クレッシェンド 2005/12/15 2007/05/29
DAオフィス 2007/07/10 2007/08/07
阪急リート 2007/06/21
ビ・ライフ 2006/03/20 2007/03/02
野村不動産レジデンシャル 2007/02/13 2007/03/13 上場以来なし。

これはどう見ても本命はユナイテッド・アーバン。ポジション的には同じような位置づけのプレミアが増資したこともその予想を補強する。前決算期である5月に多くの銘柄が増資に踏み切ったため、なかなか連続でというわけにもいかない。強いてあげれば野村不動産レジデンシャルが対抗、大穴でクレッシェンド、ビ・ライフという顔ぶれか。しかし市況と直近の増資銘柄の動向からすると安易に踏み切れないだろうし、ゼロでも不思議ではない。参考までに増資ラッシュの今年を少し振り返っておく。

  • 権利落ち後の増資
    • 12月決算期銘柄…2銘柄
    • 1月決算期銘柄…1銘柄
    • 2月決算期銘柄…2銘柄
    • 3月決算期銘柄…2銘柄
    • 4月決算期銘柄…1銘柄
    • 5月決算期銘柄…4銘柄
    • 6月決算期銘柄…1銘柄
    • 7月決算期銘柄…1銘柄
    • 8月決算期銘柄…1銘柄
    • 9月決算期銘柄…1銘柄
    • 10月決算期銘柄…4銘柄

2006年は日本ビルファンド、ジャパンリアルエステイト、日本リテールファンド、野村不動産オフィスファンドといった時価総額上位銘柄の増資や新規銘柄の上場で賑わった。来年はこれらの銘柄に加え東急リアル・エステートらの増資が予測されるところで、常にこれを意識しながら投資戦略を練らなければならなくなるだろう。